![]() | ProductBook ASIN : 4043690010 メーカー : 角川書店 *価格は2008/11/27 22:54における情報です。 Authors : 多島斗志之 関連商品 |
商品紹介
多島斗志之は1作ごとにまったく違う世界を見せてくれる。
本作の直近に発表された作品に限っても、「海賊モア船長の遍歴」で波乱万丈の海洋冒険ロマン、「仏蘭西シネマ」では往年の名画にまつわる数奇な物語と、つねに新しい題材に取り組んでいる。
本作の直近に発表された作品に限っても、「海賊モア船長の遍歴」で波乱万丈の海洋冒険ロマン、「仏蘭西シネマ」では往年の名画にまつわる数奇な物語と、つねに新しい題材に取り組んでいる。
そして本作のテーマは「心の障害」である。精神科医の榊は、病院の問題児である少女・亜左美を担当するが、前任者の下した診断に疑問を抱きはじめる。彼は臨床心理士の由起と力を合わせ、亜左美の病根をつきとめようとする。
きわめてタイムリーな素材に思えるが、7年前から構想を練り、多くの時間を費して文献を読み込んでいたという。その間にさまざまな映画や小説で扱われた多重人格(解離性同一性障害)が、ここでも重要なテーマの1つとなっている。
しかし、本作はあまたのサイコ・ホラーとはっきり異なっている。センセーショナルな描写や筋立ては極力排され、精神疾患という「異世界」で苦しむ患者たち、彼らを助けようとする医師たちの姿が共感をもって描き出される。その姿勢がケレン味のなさとしてあらわれる部分もあるが、サイド・ストーリーとして重要文化財の贋作疑惑を配するなど、巧みな展開で補っている。読後、多くの人が、心の障害は決して特別なものでないと気づくだろう。いわゆる「普通人」と「患者」との間にある垣根の低さに慄然とするかもしれない。そう感じられるのも、全編に充ちた誠実な眼差しがあればこそである。(大滝浩太郎)
ユーザレビュー
★★★★★ IZUMIさん 2008-10-24
いまさらですけど
書きます。 DIDを取り上げたものすごい小説がある。 しかもその参考文献に、私の尊敬する、ある精神科医師の著書が挙げられている。 というのはずいぶん前から知っていたが 職業柄多忙で後回しになり、やっとこの2日間で購入・読破することができた。 荒廃した精神病院の現実の有様、その中で葛藤しS病院にたどり着いた榊医師と S病院で待ち受ける亜左美の判別困難な行動や言動。 統合失調症・ボーダー・DI...
★★★☆☆ さん 2008-09-16
心の闇
まず主人公の精神科医の目を通して、精神病医療の抱える様々な暗部を知る事ができた。 専門家ですら、精神病の患者の言葉や態度に翻弄されて、自分を失ってしまう、まだまだ心の中は理論では解決できない部分がかなりある、誰もが精神病といわゆる正常の境界線を超え得るという事は興味深かった。 小説としては、様々な精神病棟の患者と外部の博物館のストーリーが別個に進みながら最後に融合しているが、提示された謎に...
★★★☆☆ hikkyさん 2008-09-15
うーん・・・
みなさんおっしゃる通り、実に現実の精神医療に忠実に描かれている作品だとは思います。 ほんと、途中までは良かった。 だけど最後は正直拍子抜けです。 「え、それで!?」みたいな・・・ まあ、今後は読者の想像にお任せします、ということかもしれないけど。 アサミの真実があかされていくところなんかも実にあっけからんとしていて、物凄く欲求不満な感じでした(実際このストーリーの主人公は途中からアサミじゃなくなっ...
★★★★★ いおりさん 2008-08-13
リアリティ故に
心の病に関わる医師や、患者の苦悩等の描写がものすごくリアルなので、 小説に書かれた出来事から、距離を保ちつつ読まないと、ちょっとまずいかも。 特に、精神疾患に心当たりがあって、知見を得るために、この手の小説を読む癖のある人、 物語を用いて自己分析をする癖のある人は、読まない方が良いと思った。 リアルすぎるが故に、フラッシュバックの恐れがあるかもしれない。 精神病について知りたい人は、スリリング...
★★★★★ とある大学生さん 2008-02-23
「科学」と「文学」との狭間で
この作品はそのリアルさもさることながら、二つの点において一際優れている。 まず一つ目は、登場人物が全員「上品」であることだ。 精神病院というある種の「異質な空間」が舞台となっている中において、「悪」や「偽」はなく、誰もが懸命に「生きようと」あるいは「職務を全うしようと」している。 読んでいて非常に「品」を感じるのである。 そして二つ目に、精神病院と博物館をパラレルに描いたことである。...
全38件のレビューを全て読む
いまさらですけど
書きます。 DIDを取り上げたものすごい小説がある。 しかもその参考文献に、私の尊敬する、ある精神科医師の著書が挙げられている。 というのはずいぶん前から知っていたが 職業柄多忙で後回しになり、やっとこの2日間で購入・読破することができた。 荒廃した精神病院の現実の有様、その中で葛藤しS病院にたどり着いた榊医師と S病院で待ち受ける亜左美の判別困難な行動や言動。 統合失調症・ボーダー・DI...
★★★☆☆ さん 2008-09-16
心の闇
まず主人公の精神科医の目を通して、精神病医療の抱える様々な暗部を知る事ができた。 専門家ですら、精神病の患者の言葉や態度に翻弄されて、自分を失ってしまう、まだまだ心の中は理論では解決できない部分がかなりある、誰もが精神病といわゆる正常の境界線を超え得るという事は興味深かった。 小説としては、様々な精神病棟の患者と外部の博物館のストーリーが別個に進みながら最後に融合しているが、提示された謎に...
★★★☆☆ hikkyさん 2008-09-15
うーん・・・
みなさんおっしゃる通り、実に現実の精神医療に忠実に描かれている作品だとは思います。 ほんと、途中までは良かった。 だけど最後は正直拍子抜けです。 「え、それで!?」みたいな・・・ まあ、今後は読者の想像にお任せします、ということかもしれないけど。 アサミの真実があかされていくところなんかも実にあっけからんとしていて、物凄く欲求不満な感じでした(実際このストーリーの主人公は途中からアサミじゃなくなっ...
★★★★★ いおりさん 2008-08-13
リアリティ故に
心の病に関わる医師や、患者の苦悩等の描写がものすごくリアルなので、 小説に書かれた出来事から、距離を保ちつつ読まないと、ちょっとまずいかも。 特に、精神疾患に心当たりがあって、知見を得るために、この手の小説を読む癖のある人、 物語を用いて自己分析をする癖のある人は、読まない方が良いと思った。 リアルすぎるが故に、フラッシュバックの恐れがあるかもしれない。 精神病について知りたい人は、スリリング...
★★★★★ とある大学生さん 2008-02-23
「科学」と「文学」との狭間で
この作品はそのリアルさもさることながら、二つの点において一際優れている。 まず一つ目は、登場人物が全員「上品」であることだ。 精神病院というある種の「異質な空間」が舞台となっている中において、「悪」や「偽」はなく、誰もが懸命に「生きようと」あるいは「職務を全うしようと」している。 読んでいて非常に「品」を感じるのである。 そして二つ目に、精神病院と博物館をパラレルに描いたことである。...
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言及しているブログ
hatubaibi.bizさん2008-11-14 05:00:01
症例A (角川文庫)
症例A (角川文庫)>>>
ecoさん2008-10-07 03:33:34
角川文庫 ミステリフェア
10月25日より開催されるミステリフェアに、またまた松ケンが登場の模様です[:拍手:] (松フリさんの所に画像があります♪コチラ) 詳細は10月16日にhpで明らかになるそうです! てか、おもしろすぎる[:ぴかぴか:] またまた帯とか栞になるのかな♪ ...>>>
気ままな読書人さん2008-10-16 14:07:32
「さいえんす?/東野圭吾」(角川文庫)読了。
(角川文庫), さいえんす? (角川文庫) (2005/12) 東野 圭吾 商品詳細を見る 疑似コミュニケーションの罠;科学技術はミステリを変えたか;ツールの変遷と創作スタイル;嫌な予感;数学は何のため?;教えよ、そして選ばせよ;ハイテクの壁はハイテクで破 ...>>>
症例A (角川文庫)
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気ままな読書人さん2008-10-16 14:07:32
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